



赤池佳江子 個展〈はなしのほとり〉展示作品
小川未明や坪田譲治の童話集のおはなしからふんわりと浮かんだ風景を描きとめました。
ひとつの物語から広がるまたもうひとつの物語。
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さびしいところに一軒の家があった。
「母さん…水をおくれよ。」病気の娘が苦しいそうに言う。外は嵐で強い雨風が吹きつける。その時、「こんばんは、こんばんは…」と言って誰かが戸を叩いた。
父と息子は不審に思って戸を開けなかったが、良い薬を持っているというその男は少しの薬を置いて去っていった。
父と母が、半信半疑に薬を飲ませてみると不思議と娘はもとのような元気な体になった。
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小川未明の童話『二度と通らない旅人』を題材にした描き下ろし作品です。
赤池さんらしいほのぼのとしたタッチで描かれた絵によって、おはなしの世界が広がっていくようです。鮮やかな配色も魅力的です。
アクリルガッシュ/額:桐(金沢桐工芸 岩本清商店)
■額サイズ:W410×H315×D15 mm
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《 赤池 佳江子 》 akaike kaeko
石川県金沢市生まれ
1999年 金沢美術工芸大学 視覚デザイン専攻卒業
唐仁原教久氏に師事し、HBスタジオ、HBギャラリーに勤務
2009年に金沢に戻り独立
主な仕事は、雑誌の挿絵や本の装画など
絵本に「そだててあそぼう ビワの絵本」(農文教)
「あいうえおオノマトペ」(河出書房新社)